一般の印刷は大量印刷が目的です。これに対しオンデマンド印刷とは顧客の要求に応じて小部数を短納期にリーズナブルな価格で印刷することをいいます。そのために固定した方法やオンデマンド印刷機があるわけではありません。 卒業アルバムの場合、部数は多くて600部くらいのものですが、近年の少子化傾向で卒業アルバムの制作部数は30を割ってしまう事があります。この部数で通常の印刷をすると1冊あたりの負荷が高くなります。そこで安く印刷するために通常の印刷ではない方式を採用することがあります。それを「オンデマンド」という言葉で呼んでいます。 では具体的にどのような方法をとるかというと、「レーザープリンタ印刷」、「インク吹き付け印刷(例インクジェット)」などです。これらはパソコンからデータを直接プリンタに吐き出し印刷します。刷版を作りませんからその分価格が抑えられます。
ただし印刷に較べ表面が不安定ですからPP(ポリプロピレン)フィルムを貼って保護します。また色の再現がむずかしいようです。 この方式が学校アルバムに採用されてからまだ歴史が浅いので保存性に関しては理論的な推定の域を出ません。
|